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LINE、第三者の盗み見は「極めて限定的」 パスワード管理など注意呼び掛け

» 2016年01月25日 12時43分 公開
[ITmedia]

 LINEはこのほど、第三者がLINEアカウントにアクセスし、トーク画面などを閲覧できる可能性について同社の見解を発表した。「極めて限定的な状況」を満たせば複数の端末からアクセスが可能とした一方、ユーザーの端末、LINEの登録メールアドレスとパスワードが適切に保護されていれば流出することはないとしている。

photo 見解の抜粋

 LINEは1つのアカウントにつき1台のスマホでのみ利用できる仕様になっている。同一のアカウントに複数のスマホから同時にアクセスしても、第三者がユーザー情報やトーク内容などを閲覧することは基本的にできない。

 ただし「極めて限定的な状況」を満たせば、「iPhoneとiTunesの仕様上、複数のスマートフォン端末からアクセスが可能」という。

 その場合は、(1)アクセス対象のiPhoneを物理的に保有し、認証パスワードが分かっていて、パスワードが解除できること、(2)iTunesアプリケーションを使い、PCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行えること、(3)別のiPhoneを用意し、当該端末のバックアップデータを展開して、LINEアプリを起動できること――という3つの条件を全て満たす必要があるという。

photo PCなどからでは、4桁の暗証番号が必要

 PCやタブレットでもLINEにログインが可能だが、登録メールアドレスやパスワードが必要な上、4桁の暗証番号をスマホ側から入力する必要もある。ログイン時には、スマホに通知も届くため、「PCなどを通じ本人が知らないところでトーク内容が閲覧される可能性は限りなく低い」という。

 だがスマホ自体が盗難された場合は、スマホ画面のロック機能、アプリのパスコードロックを使っていないと、閲覧される恐れがあるため、いま一度、端末やパスワードの管理を徹底するように呼び掛けている。

 「週刊文春」がタレントのベッキーさんと「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音さんの交際を報じ、2人のものと見られるLINEのトーク画面を掲載したことから、ネット上では「なぜLINEの画面が流出したのか」などと疑問の声が上がっていた。

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