ITmedia NEWS > 速報 >

FacebookのザッカーバーグCEO、「TwitterのCEOだったらどうする?」に答える

» 2016年02月28日 08時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 「あなたがTwitterのCEOだったら、(今のTwitterの混乱する状況を)どうしますか?」──。米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOはこのような質問を受け、苦笑しながらも答えた。

 zuck 1 想定外の質問に苦笑するザッカーバーグCEO

 これは、同社が2月26日(現地時間)にドイツのベルリンで開催したタウンホールミーティングで、参加者から発せられた質問だ。ユーザー数が伸び悩むTwitterは、ジャック・ドーシーCEOの下、様々な新機能を投入して苦闘している。

 この質問に、ザッカーバーグ氏はまず「この質問にちゃんと答える方法はないなぁ……どう言えばいいのか分からないよ」としばらく言いよどんだが、「われわれがInstagramでやったことについて説明することでこの質問に答えてみよう」と立て直した。

 同氏の回答を要約する。

Facebookは伝統的に、親しい友達などとのプライベートなコミュニケーションにフォーカスしてきた。一方、TwitterやYouTubeのようなSNSはもっと開かれたコンテンツにフォーカスしている。われわれは最近、Instagram(Facebookもだが)では、開かれたコンテンツも重要であることに気付いた。ユーザーは、自分が好きなスポーツ選手やセレブなどの投稿を見たがっている。公人に自分のリアルな現在をシェアするツールを提供することでユーザーのニーズに応えたことが、Instagramの成長に大きく貢献したと思う。買収したときは2000万人だったInstagramのユーザーは今では4億人以上と、Twitterより大きくなった。

また、Facebookの「ライブ動画」も公人にとってすごい機能になるだろう。あなたの好きな公人がいつでも手軽に自分の生活をライブストリーミングするところを想像してみてほしい。InstagramとFacebookでは、今後さらにこうした機能を追加していく。もしTwitterもいい仕事をすれば、同じことが起きるだろう。

 ザッカーバーグ氏は2014年11月からこうしたユーザーとのミーティング(Q&A with Mark)を世界各地で不定期に開催している。質問は、事前にFacebook上で募ったものと、ミーティングに参加したユーザーからのものが半々くらいの割合だ。

 zuck 2 ベルリンでのQ&A with Mark

 Q&Aではこの他、ヘイトスピーチへの取り組み、AIの導入などのサービスに関する質問や、「父親になってどうですか?」「愛犬ビーストはマックスちゃんに嫉妬していませんか?」といったプライベートな質問が出た。

 VRの取り組みについては、「5年後にはこうしたタウンホールミーティングもVRで開催することになるだろう。VR HMDを装着すれば世界中のユーザーがミーティングに参加できる」と語った。

 約1時間のQ&Aはザッカーバーグ氏の「ライブ動画」として中継された後、こちらで公開されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.