東日本大震災の被災地の今を、360度カメラで撮影した画像や動画などで伝える「VRとデータで見る震災5年」をNHKが公開した。原発事故被災地に残る家屋の屋内を撮影した画像などをさまざまな角度から閲覧でき、被災地の今が生々しく伝わってくる。
福島第1原子力発電所の事故で居住制限区域に指定され、主が避難したまま5年経った木造家屋や、震災当日の1日だけ災害際作本部が設置され、当時の混乱ぶりを伝える状況のまま保存されている福島県富岡町の文化交流施設の会議室、福島第1原発から5キロの場所にある保育園──などを360度カメラで撮影。視点を動かしながら動画や画像を閲覧したり、取材音声を再生できる。
360度カメラで撮影した被災地の画像を背景に、被災地の人口の増減や仮設住宅に住む人の数など震災関連のデータを伝える「データで見る震災5年」も公開した。
同サイトは、NHKの震災ポータルの目玉コンテンツ。サイトでは、被災者1000人アンケートや、同じ場所から撮影した定点映像で5年間の被災地の移り変わりを伝える「定点映像でみる震災5年」なども公開している。
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