FIFAなどの実在の選手、チームを使ったサッカーゲームが人気だが、いま行われている試合のフィールドの中に飛び込んでゲームを楽しめる画期的なVRシステムが開発中だ。
米国のプロバスケットボール、NBAでは試合会場に設置した6台のカメラから送られるデータを解析して選手やボールのトラッキングデータを提供するSTATSのSportVUというシステムを導入している。このSportVUデータをライブ観戦に利用する動きがあるのだ。
Oculus RiftやHTC ViveなどのVR HMDを装着した観客が、SportVUのデータを元にリアルタイムレンダリングされた選手の3Dイメージが投影された試合会場に没入し、会場のどこでも、フィールド、コートの中でも平気で動きまわり、観戦することができる。そんなシステムVirtually Liveが現在開発中で、米国で行われているゲームカンファレンスGDC 2016でもデモされている。PlayStation VRにも対応を表明している。
実際に、スコティッシュリーグカップの最終戦などでこのシステムは実戦投入されており、選手の動きなどをリアルタイムでVR内の3Dモデルに反映させ、それをHMD装着者が観戦できる仕組みになっている。
Virtually LiveとSTATSは3月16日に戦略的提携を結んだと発表。デモが行われたサッカーだけでなく、既にSportVU導入実績のあるNBAなどでも採用されれば、スポーツ観戦の意味が根本から変わってくるかもしれない。
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