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Appleの40年を40秒で語るアニメーション公開、その歴史を解説しよう(2/5 ページ)

» 2016年03月25日 12時14分 公開
[松尾公也ITmedia]

ジョブズ復活の時代

 続いて「Think different」。ジョン・スカリー、マイケル・スピンドラー、そしてギル・アメリオの時代がなかったことにされているのにお気づきだろうか?

 そして「iMac」の登場。「Tangerine」「Lime」「Strawberry」「Blueberry」「Grape」とテキストの色を変えながら、iMacのカラーバリエーション戦略を「Yum!」。おいしそうだろう、というキーワードでまとめている。Yum!のキーワードとともに、ローリング・ストーンズの「She's A Rainbow」を使った、これらのiMacが飛び回るCMを思い出す人は多いだろう。

photo これはLime

 「Kill the floppy」は、当時はバカげていると言われていた、iMacからのフロッピーディスクドライブ廃止。いまやFDDって何?という時代になったのだが。

 Time Lordsという小さな研究チームが産んだと言われる「QuickTime」がこの位置にくるのはQuickTimeの父ピーター・ハディーはどう思うだろうか?

 「Chic, not Geek」。これはiMacの広告キャンペーンで使われたコピー。パソコンがギークからファッショナブルなものになったという宣言。

 「Finder」はMacintosh初期からある、Mac OSの基本機能なのでここに来るのに意味があるのだろうか。「PowerMac」には違和感を覚える。正式な表記ではPowerとMacの間にスペースを入れるというのと、時期的にはジョブズ不在時代からだから(正確にはスピンドラーから)。そしてこのPowerはPowerPCプロセッサ搭載を意味する。「PowerBook」はさらに時代をさかのぼり、スカリーの、PowerPCプロセッサではなく68000系プロセッサを搭載していた頃。「MacBook」はIntelプロセッサに変わってから。ここでは、複数のCPUを乗り換えてきたことを言いたかったのかもしれない。

photo PowerとMacの間にはスペースを入れましょう

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