VR HMD(仮想現実ヘッドマウントディスプレイ)Oculus Riftの出荷が開始され、創業者の1人であるパルマー・ラッキー氏が自ら製品を届けたというツイートが公開される一方で、一部の初期予約注文者にはなんの音沙汰もない状態が続いていた。4月2日、多くの初期予約者に対してOculus VRからメールが届いたのだが、その内容は予約者の不安をさらにかきたてるものだった。
「Oculus Riftが届くのを待望されていることとは十分わかっており、早い段階であなたの注文状況をアップデートしなかったことをお詫びします。当社は予想し得なかった部品不足への対応を現在行っており、残念なことにこの問題が、初期に注文いただいた一部のお客様への出荷予測に影響を与えることになりました」
「現在、懸命に出荷予想をたてており、oculus.comでのお客様の注文状況を4月12日までに更新する見込みです。多くのRiftはスケジュール通り、当初の予想期日通りに到着予定ですが、本日までに注文のあった分については、配送・手続きコストを負担するつもりです」
「Riftの出荷は毎日行っています。さらなるご質問がおありでしたらOculusサポートチームにぜひご連絡ください」
つまり、早くても4月12日にならないと、出荷予定日すら決まらない状況。筆者について言えば、Oculus VRからは1月7日に注文確認のメールがあったきりで、あとは3月29日に「出荷始まりました」一斉メールしか届いていない。1-3週間で出荷するというメールが3月中に届いた例もあるようだが、その「1-3週間組」に入れたかどうかで大きな格差が生まれそうだ。
米国での各誌レビューを見る限り、製品の完成度について評価は高いようだが、生産・配送などについてはまだまだ不安が残りそうだ。
また、日本についてはOculus Ready PCについての詳細も明らかでない。OculusのサイトではAlienwareが日本での対応を予定しているそうだが、こちらもなんとかしてほしいものだ。
製品が遅れるから対応PCについてもわざと遅らせているというのはさすがにないだろうが。唯一の救いは、異様に高い日本向け価格が、配送費をOculus VRがもってくれるのなら少しは安くなることぐらいだろうか。
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