ITmedia NEWS > STUDIO >

Twitter、「タイムラインの優先表示のオプトアウトはわずか2%と好評」(決算発表で)

» 2016年04月27日 08時41分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Twitterは4月26日(現地時間)、2016年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。売上高はモバイル広告が好調で、前年同期比36%増の5億9452万ドル、GAAPベースの純損失は79731万ドル(1株当たり12セント)で、前年同期(1億6244万ドルの赤字)より赤字幅が縮小した。純損失は、株式報酬費やTACコスト増加の影響が大きい。そうした特別費用などを除いた非GAAPベースでは1億272万ドルの黒字(1株当たり15セント)だった。

 売上高はアナリスト予測の6億780万ドルを大きく下回ったが、非GAAPベースの1株当たり純利益は予測(10セント)を上回った。

 twitter 1 売上高推移

 Twitterは、売上高が自社の予測(5億9500万〜6億1000万ドル)を下回った理由を、新たに投入したサービスへの顧客企業からの反応が予想より遅かったためと説明し、今後伸びる機会があるとした。

 モバイル広告が広告売上高全体に占める割合は前期より2ポイント増の88%だった。

 月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比3%増、前期比1.6%増の3億1000万人。MAUは同四半期から、SMSフォロー(アカウントを作らずにTwitterのコンテンツを携帯端末で受け取る方法)のユーザーを除いたものになっている。モバイルからのMAUがMAU全体に占める割合は前期より3ポイント増え、83%だった。

 twitter 2 MAU推移

 今後の見通しについては、第2四半期の売上高を5億9000万〜6億1000万ドルとした。

 Twitterは株主宛の公開書簡で、前期に続けてTwitterがライブに注力していると強調した。

 同社は、3月に実施した「タイムラインの優先表示」は好評で、オプトアウト(無効化すること)したユーザーは全体のわずか2%という。この変更により、ツイート、RT、リプライ、いいねの全てが増加したとしている。

 決算発表後の会見は、前期同様にPeriscopeでライブストリーミングされた。会見にはドーシー氏、アントニー・ノトCFO(最高財務責任者)、アダム・ベインCOO(最高執行責任者)が参加した。

 twitter 3 Periscopeでの会見(左から、ノトCFO、ベインCOO、ドーシーCEO)

 ドーシー氏は会見で米Facebookの「ライブ動画」などの動きについての質問に対し、「われわれは10年ライブに取り組んできた。ライブについてのリーダーシップはわれわれにあると信じている」と語った。同社は1月にPeriscopeのストリーミングをTwitterのタイムライン上で視聴できるようにし、決算発表の前日に、Androidも対応させたと発表した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.