米NFL(ナショナルフットボールリーグ)は4月5日(現地時間)、米Twitterに「Thursday Night Football」(TNF)の全16試合中10試合のデジタルストリーミング権を与えたと発表した。Twitterは世界中でTNFをストリーミングし、Twitterのアカウントを持っていない人でも無料でこれを視聴できることになる。
同じ10試合は従来通りテレビネットワークのCBSとNBCでも放映する。残り6試合はNFLネットワークが放映する。また、米Verizonも顧客に対して試合をストリーミングする権利を持っている。
この権利をめぐっては、米Facebook、米Yahoo!、米Amazon.com、米VerizonなどもNFLと交渉していたが、米Bloombergによると、Facebookは広告非表示での放映という条件が受け入れられないために交渉を降り、NFLがTwitterを選んだという。
Twitterは試合だけでなく、試合のハイライトや試合前後の選手へのインタビューなどをPeriscopeでストリーミングする計画。
ストリーミングはTwitterのアカウントがなくても視聴できるので、8億人以上のオーディエンスが見込める。
NFLにとっては米国外にもファンを増やす機会になり、Twitterにとってもユーザー獲得の機会になりそうだ。
両者は契約総額について明らかにしていないが、米Re/codeによると1000万ドル(約11億円)以下という。1500万ドルを提示した競合もあったという。
Twitterは公式アカウントで、「NFLとの契約は、2015年第4四半期の業績発表で示した予算内に収まっている」とツイートした。
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