米Facebookが4月27日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)の決算は、モバイル広告が好調で、売上高は前年同期比52%増の53億8200万ドル、純利益は195%増(約3倍)の15億1000万ドル(1株当たり52セント)と過去最高だった。非GAAPベースの純利益は87%増の22億2900万ドル(1株当たり77セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高は52億5000万ドル、非GAAPベースの純利益は62セント)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は3ポイント増の55%だった。
日間アクティブユーザー数(DAU)は16%増の10億9000万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は15%増の16億5000万人だった。モバイルからのDAUは24%増の9億8900万人、モバイルからのMAUは21%増の15億1000万人だった。MAU全体に占めるモバイルからのMAUは92%だ。
モバイル端末からのみアクセスするユーザーのMAUは前年同期比54%増、前期比7%増の8億9400万人だった。モバイルのみからアクセスするユーザーのMAUはMAU全体の54%を占めた。
モバイルでの広告売上高は広告売上高全体の約82%を占めた。前期より2ポイント増えた。
マーク・ザッカーバーグCEOによる恒例の各種サービスに関する数値をまとめた画像の投稿では、メッセンジャーのユーザー数が前期より1億人増の9億人、WhatsAppも前期より1億人増の10億人となっている。
同社はまた、議決権のない「クラスC株式」を株式分割で発行することも発表した(詳細記事)。この決定は「ザッカーバーグCEOの長期的なビジョンにフォーカスし、同氏がFacebookでの活発な主導権を保つため」としている。同氏は昨年12月、第一子誕生の際に保有する株式の99%を存命中に慈善事業のために寄付すると発表した。
業績発表後の電話会見でザッカーバーグ氏は仮想現実/拡張現実(VR/AR)について、非常に長期的な取り組みであるとし、傘下のOculus VRについてもすぐに収益が上がるとは考えていないと語った。同氏は、VRは現在はまだ主にゲーマーのためのものだが、将来的にはコミュニケーションの次のプラットフォームになるという主張を繰り返した。Oculus VRのVR HMD「Oculus Rift」は同四半期に発売されたが、今回の業績発表では販売台数は発表されなかった。
人工知能(AI)についての質問に対しては、メッセンジャーのAI botやMomentsなどで採用してはいるが、本当に実用的になるには5〜10年かかるとみていると語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR