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「他社VRのここがスゴイ」 Oculus、ソニー、HTCがお互いをほめあう(2/3 ページ)

» 2016年05月10日 14時54分 公開
[岡田有花ITmedia]

 PSVR開発のきっかけは、2010年に発売された「PlayStation 3」用のモーションコントローラー「PlayStation Move」だった。

画像 PlayStation Move(公式サイトより)
画像 PlayStation VR

 3Dアクションアドベンチャーゲーム「God of War」のチームがPS MOVEをHMDにくっつけ、VR HMDに仕立て上げたという。「HMDを着けて下を見たら、僕の体がクレイトス(God of Warの主人公)の体になっている。衝撃だった」。

 ほかのゲームスタジオのメンバーもHMDで遊び始め、PSVR(当初は「Project Morpheus」という名)の開発が草の根で始まったという。

 12年に「Oculus」が発表され、14年にFacebookに買収されるなど、Oculusが業界の話題を集めたことで、PS VRの可能性が社内で認められ、開発が進んだという。「草の根のメンバーの意志だけでは、順調にPSVRを推進できなかった」。

 13年に出荷スタートしたOculusの最初の製品「DK1」についても、「製品として出していただいたのが非常にうれしかった」と吉田氏は振り返る。DK1が発売されたことにより、世界中の開発者がDK1でVRコンテンツを作り始め、モダンなVRコンテンツの開発の道筋がついてきたからだ。

 また「最新版のOculus Riftは軽い。ヘッドセットを乗せたりしなくても、かぶるだけで音がでるのがすごい」とハード面も評価した。

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