PSVR開発のきっかけは、2010年に発売された「PlayStation 3」用のモーションコントローラー「PlayStation Move」だった。
3Dアクションアドベンチャーゲーム「God of War」のチームがPS MOVEをHMDにくっつけ、VR HMDに仕立て上げたという。「HMDを着けて下を見たら、僕の体がクレイトス(God of Warの主人公)の体になっている。衝撃だった」。
ほかのゲームスタジオのメンバーもHMDで遊び始め、PSVR(当初は「Project Morpheus」という名)の開発が草の根で始まったという。
12年に「Oculus」が発表され、14年にFacebookに買収されるなど、Oculusが業界の話題を集めたことで、PS VRの可能性が社内で認められ、開発が進んだという。「草の根のメンバーの意志だけでは、順調にPSVRを推進できなかった」。
13年に出荷スタートしたOculusの最初の製品「DK1」についても、「製品として出していただいたのが非常にうれしかった」と吉田氏は振り返る。DK1が発売されたことにより、世界中の開発者がDK1でVRコンテンツを作り始め、モダンなVRコンテンツの開発の道筋がついてきたからだ。
また「最新版のOculus Riftは軽い。ヘッドセットを乗せたりしなくても、かぶるだけで音がでるのがすごい」とハード面も評価した。
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