理化学研究所が発見し、日本が初めて命名権を得た113番元素の名称案が「ニホニウム」に決まったことが6月8日に分かった。国内の複数のメディアが報じている。
国際純正・応用化学連合(IUPAC)が8日午後10時(日本時間)にWebサイトで公表する予定。同連合が一般からの意見を募り、年内に正式決定するという。
同元素は、九州大学の森田浩介教授らの研究チームが2004年7月、亜鉛にビスマスを照射し初めて合成に成功した。ロシアと米国の共同研究グループも別の手法で合成し、発見の優先権を主張していたが、15年12月に日本が命名権を獲得した。
新元素の発見をめぐっては、1908年に化学者・小川正孝が「ニッポニウム」を発見したと発表したが、誤認と判明。「幻の元素」と言われている。
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