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Firefoxの“別人格での同時ログイン”機能「Containers Feature」、Nightlyでテスト開始

» 2016年06月17日 14時59分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 Mozillaは6月16日(現地時間)、Webブラウザ「Firefox」のNightlyビルドのバージョン50に、新機能「Containers Feature」を追加したと発表した。4つの分離したコンテナシステムにより、例えば同じサービスに異なるアカウントで同時にログインできる。

 セキュリティエンジニアのタンヴィ・ヴァイアス氏は、「人は、日常生活では状況によって異なる人格を使い分ける。例えば自分の娘に対する態度と、オフィスでの態度は違う」が、「Webを使う場合はそれがうまくできない。オンラインショップで子供服を買うためのWebブラウジングと仕事中のWebブラウジングを分離するのは(1つのWebブラウザでは)難しい。Containers機能は、この問題を解決する。つまり、Firefoxで、日常生活での人格の使い分けと同じことをオンラインでも可能にするのだ」と説明する。

 Containersで使い分けられるのは、「Personal」「Work」「Banking」「Shopping」の4つのコンテキスト。これらではクッキー、indexeddb、localStorage、キャッシュを完全に分離する。

 containers 1

 例えば、Workコンテナで仕事用のTwitterアカウントでTwitterにログインしたまま、Personalコンテナのタブを開いてプライベート用のTwitterアカウントでも同時にログインできる。複数のアカウントで同時ログインするために、別のWebブラウザを使う必要がないのだ。

 containers 2 2つのタブでTwitterに別のアカウントでログインした状態

 それぞれのタブは間違えないように色分けされ、URLバーの右端にContainerの名称も明示される。

 containers 3

 この機能は、複数のユーザーが1つのWebブラウザを使うためのものではなく、1人のユーザーが状況によって使い分けるためのものなので、Web履歴やブックマーク、認証などはコンテナごとに分離されることはない。

 ヴァイヤス氏は、Containers Featureはテスト段階であり、正式版に追加されるかどうかはまだ分からないとしている。

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