地球軌道に寄り添って公転する小惑星が発見された。米航空宇宙局(NASA)は6月16日、地球に「準衛星」が存在すると発表した。地球の周りを公転する、本当の意味での衛星「月」ではない。しかし地球に寄り添うように太陽の周りを公転しており、地球重力の影響を受けて先に進んだり後ろに回ったり、飛び跳ねるような軌道を描いているという。NASAはこうした存在を、衛星に準じる準衛星だとしている。
今年4月に発見され、2016HO3と命名された小惑星の軌道を計算したところ、準衛星の軌道であることが判明した。地球との距離は、地球-月間の距離の38倍から100倍の範囲で変動している。2016HO3の直径はいまのところはっきりしないが、40メートルから100メートルと見積もられている。
10年以上前、2003YN107という小惑星が類似した軌道に存在していたが、現在は離れてしまっている。しかし2016HO3は、かなり長い間、少なくとも1世紀はこの軌道を保つだろうとされている。
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