パナソニックは6月29日、巨大な風船型のドローン「バルーンカム」の試作機を開発したと発表した。機体にカメラ、LED、プロジェクターなどを搭載し、イベントの演出や情報表示に活用を見込む。2016年度内に実用化を目指す。
直径約3メートルほどの風船内にドローン全体を組み込んだ構造。4基のプロペラを内蔵し、飛行の安定性と機動性を両立したという。大型風船の浮力を生かし、エネルギー消費を抑えることで、最長約1時間の連続飛行が可能だ。
機体の底にカメラを取り付け、観客の直近や真上から臨場感ある空撮ができる。LEDやプロジェクターを搭載し、バルーンの表面に映像やメッセージを映し出す。
同社の広報担当者によると、バルーンカムは社内のデザイナーがアイデアを思い付き、開発がスタート。同社のカメラやプロジェクターなどの技術に、関連企業のドローンの技術を組み合わせた。すでに札幌ドームなどで実証実験を終え、より安全面の機能を向上させるという。
バルーンカムは、コンテンツ関連企業が集まる展示会「コンテンツ東京2016」(東京ビッグサイト、7月1日まで)に出展している。
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