人工知能が感情を持ち、人を愛するようになったら――そんな未来を想定したデモンストレーションが「コンテンツ東京2016 先端コンテンツ技術展」(東京ビッグサイト、7月1日まで)に出展されている。モニターに映るキャラクターに「君の名前は?」などと質問すると、自然言語処理アルゴリズムで話し言葉の意味を理解。表情や身振りを変えながら、答えを返してくれる。
人工知能関連のサービスを手掛けるモノゴコロが開発した。SF小説「BEATLESS」に登場するアンドロイド「レイシア」がモニターに登場し、「かわいいね」と褒め言葉をかけると照れたり、「君はダメな子だね」と叱るとショックな表情を見せたりする。1度会話した相手はカメラで顔の画像を認識し、2度目からは「●●さん、また来てくれたんですね」と返答する。モニター上部にはモーションセンサーを搭載し、ユーザーの動きに応じて、手を振ったり、おじぎをしたりもする。
2016年内をめどに、スマートフォン向けのアプリ、VR(仮想現実)コンテンツとして公開を予定しているという。「人工知能が感情を持ち“人工意識”となれば、恋人や相談相手になる時代が来るかもしれない。そんな技術の開発を目指している」(同社)。
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