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「くら寿司、宇宙説」「あなたも、すでにくら寿司の一部」――くら寿司“謎の採用サイト”が話題に その狙いは

» 2016年08月30日 11時30分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 まるで太陽系の惑星のように、寿司がぐるぐると回っている――回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーションが公開している新卒採用のページが話題だ。8月25日には「くら寿司」がTwitterでトレンド入り。「ツッコミが追い付かない」「よく分からないが壮大!」などの声が上がっていた。果たしてその意図は? 担当者に聞いてみた。

photo 宇宙で寿司がぐるぐると回る
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恒星を中心に、イカやマグロが“公転” いったいなぜ?

 話題になったのは、「無限」と書かれた恒星を中心にイカやマグロ、イクラなどの寿司が“公転”するページ。寿司をクリックすると「REVOLUTION(食の革命)」「TRUTH(数値データ)」「PHILOSOPHY(企業理念)」「UNIVERSE(海外展開)」などのページが開く。

 各ページの内容もぶっ飛んでいる。例えばTruthのページでは、「くら寿司、宇宙説」を提唱。「宇宙飛行士・ガガーリンの宇宙滞在時間が108分」「新聞紙を108回折ると宇宙の幅になる」という雑学を、くら寿司の値段(1皿108円)と無理やり結びつけて紹介している。

photo くら寿司、宇宙説
photo 偶然と片付けるには、あまりにもできすぎている

 また、REVOLUTIONのページでは「ビッくらポン!とは、ビッグバンである」と題し、くら寿司で5皿食べるごとに1回遊べるゲーム「ビッくらポン!」について解説。最後には「人間がこの宇宙の一部であるということは、つまり、あなたも、すでに“くら寿司の一部”なのだ」と力説している。このほか「合成着色料」と書かれた隕石が爆発する意味深な演出もある。

photo ビッくらポン!とは、ビッグバンである
photo あなたも、すでに“くら寿司の一部”なのだ
photo 合成着色料の隕石が地球に迫るが……
photo 隕石が爆発し「お客様の健康を優先している」と表示

 いったいなぜ、採用サイトを宇宙と絡めようと思ったのか。「まずは興味を持ってもらいたかった」――くらコーポレーションの広報担当者はこう話す。

 「くら寿司自体の知名度は高くても、取り組みや独自性、コンセプトまでは知らない人も多い」(担当者)。そこで同社独自の取り組みである、寿司の皿にかぶせる透明なふた(名前は「鮮度くん」)をWebサイトで取り上げようと考えていた時、その形や質感から「宇宙」をテーマにすることを思い付いたという。

photo 寿司の皿にかぶせる「鮮度くん」(くら寿司のサイトより)

 ページ作りに当たっては「宇宙という世界観やユーモアを大事にしつつ、しっかりと取り組みの内容が伝わるよう心がけた」という。例えばREVOLUTIONのページでは「速さだけが正義、速さだけが正義」というコメントとともに、注文品を届ける「オーダーレーン」を紹介するなど、同社ならではのREVOLUTION(変革)について解説している。

 8月1日にページを公開して以来、「閲覧数も非常に高く、興味をもって見てもらっている」(担当者)という。「採用希望者からのエントリー数もおかげさまで順調です」――担当者はそう話している。

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