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Lenovoの「Yoga Book」はタイピング/描画(ワコム技術採用)パッド搭載で690グラム

» 2016年09月01日 07時36分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 中国Lenovoは8月31日(現地時間)、独ベルリンで9月2日から開催されるコンシューマーエレクトロニクス見本市「IFA 2016」に先立ち、コンバーチブルPCの新モデル「Yoga Book」を発表した。9月に世界で発売する。販売価格はAndroid版が499ユーロ(約5万7000円)、Windows 10版は599ユーロ(約6万9000円)。

 10.1インチのフルHDディスプレイでメモリは4GB、ストレージは64GBで、microSDスロット(128GBまで拡張可能)を備える。プロセッサはIntel Atom X5だ。バッテリー持続時間は、Android版は15時間、Windows 10版は13時間としている。

 「Halo Keyboard」と名付けられたキーボードは物理的なキーはなく、パネルになっており、キーボードとしても、ペンタブレットとしても使える。ペンタブレットには、ワコムのデジタルペン技術を採用する。

 book 1 Halo Keyboard
 book 2 ペンタブレットモード

 キーボードパネルはガラス製で、タッチタイピング向けにマット仕上げになっており、ノングレアコーティングも施した。触覚技術を搭載するので、タップでフィードバックがあり、ミスタイプしにくいという。また、内蔵ソフトウェアでユーザーの入力を学習して予測変換に反映させる。

 付属するスタイラスはインクカートリッジ内蔵で、普通のペンとしても使える。パネル上に紙を置いて文字や図を描くと、ディスプレイに紙に描いたものがそのまま表示され、保存できる。

 book 3 紙に描いた文字や図がディスプレイに表示される

 キーボード面をフラットなパネルにしたこともあり(メカニカルキーボードより60%薄いという)、厚さは閉じた状態で9.6ミリと“世界最薄”で、重さは690グラム。Yogaシリーズの特徴である360度回転ディスプレイを支えるヒンジは従来モデルよりさらに小さくなった。5種類の素材を使った130もの部品で構成した3軸ヒンジという。

 book 4 ヒンジ部分

 Android版はAndroid 6.0 Marshmallow搭載で、独自ユーザーインタフェース「Book UI」を採用。タスクバーが表示され、複数のアプリをマルチタスクで操作できる。


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