大垣共立銀行は9月14日、手のひら静脈認証を用い、印鑑なしで口座開設から窓口、ATM取引までを利用できるサービスを2017年春に始めると発表した。インターネットバンキングと組み合わせれば、通帳やキャッシュカードの発行も不要になるという。
同行は12年9月に「災害時には身体ひとつで避難してもらいたい」との考えから、手のひら認証だけでATM取引できるサービス「ピピット」をスタート。今回新たに、印鑑なしで口座を開設でき、窓口取引も手のひら認証で行えるサービスを始める。預金取引だけでなく、投資信託など預り資産の取引も印鑑なしで利用できるようにする。
ネットバンキングサービス「スーパーOKダイレクト」と手のひら認証を組み合わせれば、通帳を発行せずに使える「無通帳型総合口座」(OKBピピット口座)も開設できる。印鑑なしで口座開設や取引ができるほか、キャッシュカードの発行有無を選べるため、印鑑、通帳、キャッシュカードなしの預金口座も作れるという。
印鑑を使わない口座開設や取引は他行でも広がりつつある。三菱東京UFJ銀行は16年9月、スマートフォンアプリで預金口座を開設できるサービスを開始。りそな銀行は19年3月末までに指静脈認証で口座開設できるサービスを全店舗に拡大するとしている。
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