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「スマホの画面を伏せて走行すればコーヒーが無料」――トヨタら3社が愛知県で“ながらスマホ運転”防止の取り組み

» 2016年09月20日 16時10分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車、コメダ、KDDIの3社は9月20日、愛知県内において自動車運転中のスマートフォン使用を防止する「ながらスマホ運転」事故防止プロジェクトを発表した。ディスプレイを伏せた状態の走行距離に応じてコメダ珈琲のクーポンがもらえるというユニークな手法で交通安全啓発に取り組む。アプリが利用できる期間は10月31日まで(走行距離の蓄積は10月6日まで)。

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 専用アプリ「Driving BARISTA」(iOS/Android)を起動し、スマートフォンのディスプレイを伏せた水平の状態で100km(2回目以降は200km毎)走行すると、愛知県内のコメダ珈琲の各店舗でブレンドコーヒーまたはアイスコーヒーと交換できるクーポンを入手できる。詳細な条件などは公式サイトで確認できる。

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 2016年秋の交通安全週間にあわせて本プロジェクトを実施。愛知県は人身事故件数が2015年で4万4369件にのぼるなど、県内における交通事故死亡者数が13年連続全国ワーストを記録していた。この汚名を返上するため、現地メディア10社が「AICHI 脱ワースト」プロジェクトを8月2日に発足。これにトヨタとKDDIも協賛している。

 それぞれ3社はこの取り組みに対して以下のようにコメントしている。

 「トヨタはかねてより交通事故死傷者ゼロの社会を目指して、自動車の『安全』を最重要課題の1つとして取り組んできた。今回、コメダ珈琲店、KDDIと共に新たな交通安全啓発活動を行うことで、さらなる事故低減へつなげていきたい」(トヨタ常務役員/村上秀一さん)

 「愛知県のみなさまに育てていただいた企業として、おいしいコーヒーを提供することを通じて、交通事故低減のお役に立ちたい」(コメダ珈琲店専務取締役/駒場雅志さん)

 「『ながらスマホ』防止の啓発活動は継続して実施してきたが、3社で取り組むことで愛知県の課題解決につなげていきたい。今回の『Driving BARISTA』は、スマホを単純に禁止するのではなく、発想を変えて、新しい体験価値提供を通じて事故防止に貢献していきたいという思いで開発した」(KDDI CSR・環境担当役員/土橋明さん)

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