米AppleがFormula 1(F1)で知られる英自動車メーカーのMcLaren Technology Group(以下、McLaren)と買収あるいは戦略的出資に向けて交渉中であると、米Financial Timesが9月21日(現地時間)、3人の情報筋の話として報じた。
McLarenはこの報道後、米Business Insiderに対し、「買収も、出資もない。完全に事実と異なる」というコメントを、米The Vergeには「McLarenはAppleと出資の可能性について話し合ってはいないと断言できる」というコメントを送った。
McLarenは1963年創業のサリー州に拠点を置く自動車メーカー。LinkedInによると、F1チームとしてはこれまで、180以上のレースで優勝し、ワールドチャンピオンシップを20回獲得している。自動車関連の技術開発・部品提供もしており、高級スポーツカーメーカーとしても知られる。Financial Timesによると、昨年は100万ドル相当の高級車を1500台製造したという。Appleの幹部であるフィル・シラー氏もMcLarenの「F1」モデルを所有している。
Appleは数年前から自動運転車事業に参入するとうわさされているが、この「Project Titan」と呼ばれるプロジェクトからBMWとDaimlerが撤退したといううわさや、関連従業員のレイオフのうわさもあり、難航しているとみられる。
Financial Timesによると、McLarenの企業価値は10億〜15億ドルという。Appleのこれまでで最大の買収は、2014年に完了した30億ドルでのBeats買収だ。
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