宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月29日、地球をドーナツ状に取り巻く放射線の帯を探査する衛星「ERG」(エルグ)を報道向けに公開した。2016年度中に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)からイプシロンロケット2号機で打ち上げるという。
地球の赤道上空には、数千キロから約3万キロの範囲で、放射線がドーナツ状に取り巻く「ヴァン・アレン帯」が広がっている。この放射線は、人工衛星のコンピュータを誤作動させたり、宇宙飛行士の被ばくを引き起こしたりする恐れがある。
ERGは、ヴァン・アレン帯の中心部に長時間滞在し、ヴァン・アレン帯を構成する高エネルギーの電子がどのように生まれるか――などを調査するという。
木星の衛星「エウロパ」で水蒸気が噴出、「海」の成分解明へ NASAが発表
「ひとみ」後継機、JAXAが計画明らかに 2020年の打ち上げ目指す
費用は数十億円規模 創業8年のスタートアップが「人工衛星50基」を飛ばすわけ
NASAの火星有人探査、2030年代に実現へ そのカギは……「VR訓練」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR