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地球取り巻く放射線を調査 人工衛星「ERG」、JAXAが打ち上げへ

» 2016年09月30日 13時50分 公開
[ITmedia]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月29日、地球をドーナツ状に取り巻く放射線の帯を探査する衛星「ERG」(エルグ)を報道向けに公開した。2016年度中に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)からイプシロンロケット2号機で打ち上げるという。

photo 衛星「ERG」(エルグ)

 地球の赤道上空には、数千キロから約3万キロの範囲で、放射線がドーナツ状に取り巻く「ヴァン・アレン帯」が広がっている。この放射線は、人工衛星のコンピュータを誤作動させたり、宇宙飛行士の被ばくを引き起こしたりする恐れがある。

 ERGは、ヴァン・アレン帯の中心部に長時間滞在し、ヴァン・アレン帯を構成する高エネルギーの電子がどのように生まれるか――などを調査するという。

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