米Googleは10月4日(現地時間)、「Made by Google」と題したイベントで、5月の「Google I/O」で発売を予告した音声アシスタント/無線スピーカー端末「Google Home」の詳細を発表した。
米国では同日予約開始で、11月4日発売。価格は129ドル(約1万3000円)だ。先行する「Amazon Echo」より50ドル安い。残念ながら日本での発売は未定。
Google Homeは、米Amazon.comが2014年に米国で発売した音声アシスタント機能付きスピーカー「Amazon Echo」と競合する家庭用ガジェット。Amazonが音声対応人工知能(AI)の「Alexa」を搭載するように、GoogleのAI「Google Assistant(日本では「Googleアシスタント」)」を搭載し、音声での命令や質問に対応する。
また、Chromecastと同じ「Google Cast」技術を搭載し、スピーカーを内蔵しているので、Google Play MusicやSpotifyなどで音楽をストリーミングしたり、スマートフォンやPC、MacとBluetoothあるいはWi-Fiで接続して音楽をストリーミングしたり、映像を対応するテレビに転送したりもできる。さらに、対応する家電を音声で操作するハブにもなる。
ハードウェア仕様は、サイズは直径9.6センチで高さ14.3センチ、重さは477グラム。ハイエクスカーションスピーカーを内蔵し、Wi-Fi(802.11ac)とBluetoothをサポートする。
色は白で、ベース部分は6色から選べる。GoogleはHomeを家の各部屋に置くことを想定しているので、部屋ごとに違う色にしてもいいだろう。Homeはマルチスピーカー機能を搭載しており、同じ音楽を複数のHomeで同時に流せる。
イベントのデモでは、Googleアシスタントの機能が多数紹介された。例えば以下のような質問に、口頭で答えた。
また、朝「おはよう」と声をかけると、「おはようございます。今は午前○時○分です。今日の天気は○○で、あなたの今日の予定は〜」と答える。
Google Homeと他の対応端末のGoogleアシスタントは連係するので、Google Homeに口頭で入力した買い物リストは、AndroidスマートフォンのGoogleアシスタントに尋ねれば表示してくれる。
音楽機能としては、口頭で音楽を流したり一時停止したりするデモが行われた。
Google Home自身がサポートする音楽サービスは、Google Play Music、Spotify、TuneIn、YouTube Music、PANDORA、iHeartRADIOだ。
「Ok Google、アデルの曲をかけて」などで音楽を再生できる。Google Play Musicのプレイリストを注文することも、うろ覚えの曲を説明して見つけてもらうことも可能だ。
Chromecastとも連係するので、Chromecastや同日発表の「Chromecast Ultra」を接続したテレビをGoogle Homeを通じてコントロールすることもできる。リモコン不要で、声だけでテレビを操作できる(Apple TVのSiriのようにリモコンのボタンを押す必要もない)。
スマートホーム機能に対応するサードパーティー企業は、Google I/Oの段階から増えていないようだ。Alphabet傘下のNest、Samsung Electronics、Philipsの3社と、IFTTTによるプログラミングが可能。
Google Homeで制御できるGoogle Cast対応スピーカーのメーカーは、ソニーや東芝を含む以下の7社だ。
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