ITmedia NEWS > STUDIO >

遊園地にカメラを持っていく必要なし? パナソニックとNTTのカメラシェアサービス「PaN」CEATEC JAPAN 2016

» 2016年10月05日 14時30分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 ビルの壁面から今にも落下しそうなお姉さんが!――「CEATEC JAPAN 2016」(10月4〜7日、千葉・幕張メッセ)のパナソニックブースを奥に進むと、トリックアートが設置されたユニークなゾーンに遭遇する。

photo

 これは会場に設置してある定点カメラで写真を撮影すると、専用Webサイトから写真を簡単にダウンロードできるカメラシェアリングサービス「PaN」の技術デモンストレーションだ。

 利用者は、事前に配布されるバーコードと撮影IDが記載されたカードをカメラに読み込ませた上で撮影する。その後、専用Webサイトで撮影IDを入力すれば、即座に自分が撮影した写真をダウンロードできる仕組み。撮影機材はパナソニック、クラウドサービスはNTTコミュニケーションズが手掛けている。

photo

 NTTコミュニケーションズの中野誠さん(アプリケーション&コンテンツサービス部 アプリケーションサービス部門 第四グループ担当部長)によれば、テーマパークや遊園地で写真を撮影してもらえるサービスは既にあるが、その場で写真をプリントアウトして持ち帰るものが多かったという。

 この仕組みを利用すれば、撮影したデータをすぐにデジタルデータとしてダウンロードできる。印刷した写真よりも、手元のスマートフォンにデータとして写真がほしいという現代人のニーズに応えられるという。

 ブース内にあるトリックアートを使ったデモンストレーションはあくまで一例。テーマパーク内のあちこちにPaNのカメラを設置しておけば、カメラマンいらずで高品質な写真を気軽に撮影し、家に帰ってから写真をダウンロードするといった使い方が期待できる。

 パナソニックによれば、PaNは既に複数件の問い合わせを受けているとのこと。近い将来、遊園地などでこのシステムを見掛けることができそうだ。

photo
photo カメラマンがいなくても、高品質な写真を気軽に撮影できる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.