米Microsoftは10月26日(現地時間)、Windows 10に関するプレスイベントで、次期アップデート「Creators Update」に合わせて複数のサードパーティーから対応するVR HMD(仮想現実ヘッドマウントディスプレイ)が発売されると発表した。
パートナーとして発表されたのは、米HP、米Dell、中国Lenovo、台湾ASUS、台湾Acerの5社。
Microsoftは6月に、同社のMR(複合現実) HMD「HoloLens」のプラットフォームである「Windows Holographic」をサードパーティーに提供すると発表しており、VR HMDの発売はその成果になる。
これらのVR HMDでは、Windows 10のアプリ(EdgeブラウザやMicrosoft Officeなど)をVR空間で利用できる。また、米Oculus VRのOculus Riftなどが必要とする別置きの位置情報センサーなしで、6自由度(XYZ軸への移動と回転が可能)を実現する。
具体的な要件は発表されなかったが、これらのHMDは“安価なノートPC”との接続でも利用できるという。価格は299ドル(約3万円)からだ。手持ちのPCでも利用できるとすれば、Oculus RiftやHTC Vive、ソニーのPlayStation VRはもちろん、対応端末を持っていない場合はスマートフォンセット方式の韓国Samsung Electronicsの「Gear VR」や米Googleの「Daydream View」よりも安く入手できることになる。
Creators Updateの実施は2017年春とされている。
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