韓国Samsung Electronicsは11月6日、記者向けブリーフィングを開き、次期フラッグシップ端末「Galaxy S8」に独自のAI(人工知能)アシスタントを搭載すると発表した。米Reutersや米Bloombergなど、複数のメディアが同日に報じた。
同社がこのようなブリーフィングを開催するのは異例のことという。発火問題で製造中止になった「Galaxy Note7」の悪影響を払拭する狙いとみられる。
Samsungは10月、米Appleのパーソナルアシスタント「Siri」を開発したチームが立ち上げた米Viv Labsの買収を発表した。Galaxy S8のAIアシスタントには、このVivの技術が採用されるものとみられる。
Vivは、複合的で複雑な音声での命令を解析し、対応できるサードパーティー製アプリを選んで連係させて対応する能力を持つ。
Samsungのインジョン・リー執行副社長は「サードパーティー開発者は、このAIアシスタントにサービスを追加できる。Samsung自身が何もしなくても、(サードパーティーによる)サービスが追加されるにつれ、AIアシスタントは賢くなっていき、ユーザーに新しいサービスを提供していく」と語った。
Samsungは、VivのAIアシスタント機能をGalaxy S8だけでなく、冷蔵庫などの同社の様々な製品に搭載していく計画という。
Galaxy S8の具体的な発売時期については発表されなかったが、同社のこれまでの製品サイクルから、2017年2月27日からバルセロナで開催のMobile World Conference(MWC) 2017に合わせて発表されると考えていいだろう。
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