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楽天、FCバルセロナのスポンサーに ユニフォーム胸に楽天ロゴ 「Viber」やAI技術も活用へ

» 2016年11月17日 11時31分 公開
[ITmedia]

 楽天は11月16日、スペインの人気サッカーチーム・FCバルセロナのメインスポンサーになる契約を結んだと発表した。ユニフォームの胸に楽天のロゴが入るほか、傘下のメッセージングサービス「Viber」や人工知能(AI)などの技術を生かし、「イノベーションをもたらす様々な取り組みでの協業を目指す」としている。

画像 「RAKUTEN」ロゴが背中に入った仮デザインのユニフォームを披露するバルトメウ会長(左)と三木谷会長
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 契約期間は2017〜18年シーズンからの4年間(1年間の延長オプション付き)。契約金額は年間5500万ユーロ(約64億円)で、4年で計2億2000万ユーロ(約256億円)に上る。

 ユニフォームの胸に楽天のロゴを入れ、世界的な知名度アップを図る。16日にバルセロナで開かれた記者会見では、背中に「RAKUTEN」の文字を仮デザインしたユニフォームが披露されたが、あくまで仮のデザインで、ロゴの入れ方は今後検討するという。

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 ViberをFCバルセロナファン向け公式コミュニケーションチャネルにするほか、ドローンやEC、AIなどの技術も活用し、選手やファンに対して「これまでにないサービスやエンターテインメントを提供する」としている。

 バルセロナ拠点の動画配信サービス「Wuaki.tv」、フランスのECサイト「PriceMinister」、カナダ発の電子書籍サービス「Kobo」など傘下のグローバルサービスも、パートナーとしての取り組みを支援する。

 楽天の三木谷浩史社長は「新たなイノベーションの枠組みを作っていくパートナーとなることを楽しみにしている。独自のプレースタイルやプロフェッショナリズム、目標に向かって最後までやり遂げる力、若手育成に対する姿勢など、楽天とバルサに共通する価値を基に、ファンに喜んでいただけるよう取り組む」などとコメントした。

 FCバルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ会長は「楽天は、ビッグデータ活用や通信、ECなどで幅広い知見を持ち、世界的にイノベーティブなブランドとして知られ、FCバルセロナの長期的な成功を支援してくれるものと期待している」などとコメントしている。

 楽天グループは国内で、Jリーグクラブチームの「ヴィッセル神戸」とプロ野球団の「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営している。FCバルセロナとのパートナーシップにより、グローバル規模で、企業ブランドの認知向上と、スポーツの振興に寄与することを目指すとしている。

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