米Mozilla Foundationは1月24日、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 51」をデスクトップ向けとAndroid向けに公開した。
Firefox 51では通信の内容を暗号化して傍受や改ざんを防ぐHTTPSが普及してきたことを受け、一層のセキュリティ強化を図る目的でアドレスバーの鍵アイコン表示が変更された。
これまでのFirefoxでは、HTTPSを使っているWebサイトでURLの前に緑色の鍵アイコンが表示され、HTTPSを使っていないWebサイトでは単純にこの鍵マークを表示していなかった。
しかしFirefox 51からは、パスワードの入力を求めながらHTTPSを使っていないWebサイトに対して赤い斜め線の入った灰色の鍵アイコンを表示する。潜在的リスクを際立たせるのが目的だといい、このアイコンをクリックすると「安全な接続ではありません」という警告が表示される。
Mozillaのセキュリティ情報によると、Firefox 51では深刻な脆弱性も多数修正された。こうした脆弱性を突かれれば、悪用可能なクラッシュを誘発されたり任意のコードを実行されたりする可能性が指摘されている。これらの脆弱性は延長サポート版の最新版となる「Firefox ESR 45.7」でも修正された。
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