Apple推奨のLGの5Kディスプレイ、ルータの近くに設置すると使用不能に

[ITmedia]

　米Appleが「MacBook Pro」の発表イベントで紹介した韓国LG Electronics製5Kディスプレイ「LG UltraFine 5K Display」は、近くにルータがあると表示が不安定で、完全に表示できなくなることもあると、米9to5Macが1月30日（現地時間）、実際に使用し、LG Electronicsのサポートからのコメントを添えて報じた。

2016年10月のイベントでLG UltraFine 5K Displayを紹介するAppleのフィル・シラー上級副社長

　9to5Macによると、ディスプレイから2メートル以内にルータを設置していると、ディスプレイを接続しても頻繁に接続が切れたり、接続しているMacBook Proがフリーズしたりしたという。LGのサポートに問い合わせたところ、ディスプレイをルータから離すようアドバイスされ、再度確認したところ、2メートル以上離すよう勧められたという。LGは、この問題は5Kディスプレイでのみ発生する問題だと説明した。ルータを置いていない部屋で確認したところ、問題は発生しなかったという。

　当該ディスプレイのユーザーマニュアルには、電磁干渉のない場所に設置するようにとは記載されている。

　LG UltraFine 5K Displayは、Appleのオンラインストアで販売されている。日本での販売価格は本稿執筆現在、税別9万7300円。27インチで解像度は5120×2880ピクセル（218ppi）、輝度500cs/cm2でP3の広色域を持ち、1つの「Thunderbolt 3」ポート（入力）と3つの「USB Type-C」（USB 3.1 Gen 1）を備える。

　米国のApple Storeのユーザーレビューには本稿執筆現在、ルータの問題はまだ書き込まれていないが、13インチのMacBookに接続してスリープから起動するとフリーズする、接続するとMacBookがクラッシュする、などの複数の報告がある。

　Appleは昨年6月、純製の外付けディスプレイ「Thunderbolt Display」の販売終了を認めている。