クルマが雪に埋まった場合、一酸化炭素中毒に注意――日本自動車連盟(JAF)がこのほど、そんな注意を呼び掛けた。排気ガスに含まれる一酸化炭素が車内に溜まる恐れがあるとし、マフラー周辺を定期的に除雪するように促している。
一酸化炭素を吸い込むと、血液中のヘモグロビンが酸素を運ぶ能力が阻害され、身体が酸欠状態になる恐れがある。吸い込む量によるが、重症の場合だとこん睡状態に陥り、死亡する危険もある。
JAFのユーザーテストによれば、クルマの周囲やボンネットの上まで雪が被った状態でエンジンをかけると、排ガスが車体の下側に滞まり、エアコンの外気導入口を伝って車内に吸い込まれる。エンジンをかけてから16分ほどで、車内の一酸化炭素濃度が「3時間そのままだと致死」するレベルに達したという。
JAFは対策として、排ガスが出るマフラーの周辺を定期的に除雪するように呼び掛け。マフラー周辺を除雪せず、運転席の窓を5センチほど開けるだけでは、風がやむと「2時間ほどで失神」するレベルまで濃度が上昇した実験例もあるとし、除雪の重要性を訴えている。
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