任天堂は3月15日、「ゼルダ」シリーズ最新作「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(Wii U/Nintendo Switch)のメイキング映像を3本をYouTubeで公開した。制作スタッフが開発ストーリーを語っているほか、アイデア段階のコンセプトアートや、2Dドット絵で作られたプロトタイプ版なども披露されている。
動画は「開発のはじまり」「オープンエア」「キャラクター/ストーリー」の3本で、各約10分。
開発のキャッチフレーズは「ゼルダの当たり前を見直す」。細かいマップをつなぎ合わせた従来のゼルダを見直し、シームレスなオープンワールドのゲームを構築していったという。
開発当初のコンセプトアートも多数公開。スタッフからのアイデアでは、UFOが降りてきて地上を侵略したり、地上で巨大兵器同士が戦うなど、奇抜なものもあったという。
オープンワールドを構築するにあたり、まず2Dのドット絵でプロトタイプを作り、キャラを動かしながら検討し、3Dに落としていったという。
ワールドを構築する際、距離感を測るために参考したのが京都の町だったという。歩いたり馬で移動した時どのぐらい時間がかかったり疲れるかを、京都を参考に検討した。食材を狩って料理したり、岩を転がして敵を倒すなど、過去のゼルダにとらわれない新たな仕組みも導入した。
地形や景色をより伝えられるよう、音楽はピアノをメインに。足音にもこだわったという。ゴブリンが鼻をほじる音は、濡れたぞうきんに指を突っ込んで録音したという。
広大な世界を作ったため、誰がどこをどう作っているか確認すべく、開発しながら要所要所で全員で遊び、面白さを確かめながら進んでいったという。
デザインに一番苦労したキャラはゼルダ。仕草や照明、まつげの動きなどを最後まで調整したという。リンクとゼルダのデザインは、宮本茂・同社クリエイティブフェローが最終承認したという。
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