ヤマト運輸は4月25日、個人向けの宅配便運賃の値上げを検討していると明らかにした。同社広報部によれば「具体的な値上げの金額や時期などは調整中で、今後、親会社のヤマトホールディングスの決算発表会で明らかにする予定」という。
日本経済新聞が25日朝に「ヤマト運輸が9月にも宅配便の基本運賃を5〜20%引き上げる方針を固めた」「ネット通販会社などの大口顧客にはさらに大きい値上げ率を求める」などと伝えた。
ITmedia NEWSの取材に対し、ヤマト運輸の広報部は「(個人向け宅配便の)値上げの金額や時期などは、実際に値上げするかを含め細かく調整している段階。大口顧客とは、個別に値引きであったり、運送方法を相談したりしているため、一律に大きく値上げすることはしない」と話した。
近年、ネット通販の普及に伴い、宅配便の配達量が急増し、配達員の負担が増している。ヤマト運輸は、再配達受け付けの締め切り時間を早めたり、配達時間帯の指定枠を見直したりするなど、労働環境の改善策を進めている(関連記事)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR