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Amazon、タブレット刷新 薄くて軽い「Fire 7」、値下げ「Fire HD 8」発売

» 2017年05月17日 22時00分 公開
[村田朱梨ITmedia]

 Amazon.comは5月17日(日本時間)、新型タブレット「Amazon Fire 7」と「Amazon Fire HD 8」を発表した。Fire 7は、ディスプレイの視認性やバッテリー駆動時間を改善したほか、従来機種「Fire」と比べて薄型化・軽量化。Fire HD 8は、同名の旧モデルと比べて基本性能はそのまま、価格を下げた。日本を含む各国で同日から予約を受け付け、6月7日に発送を始める予定。価格はFire 7が8980円、Fire HD 8が1万1980円(以下税込、プライム会員は4000円引き)。

photo Fire 7(左)とFire HD 8(右)

 Fire 7は、7インチIPSディスプレイ(1024×600ピクセル、171ppi)を搭載。ディスプレイのピクセル形状を正方形に改善したことで、画面上の画像や文字が見やすくなったという。

 従来機「Fire」と比べると、約1ミリ薄く、約18グラム軽量化。バッテリー駆動時間も1時間延び、最大8時間としている。価格も従来機から1000円引き下げた。本体サイズは約192(縦)×約115(幅)×約9.6(奥行き)ミリ、重さは約295グラム。

 新型Fire HD 8は、旧型と同じく8インチHDディスプレイ(1280×800ピクセル、189ppi)を搭載し、バッテリーの駆動時間は最大12時間。基本性能は据え置きだが、価格を3000円下げ、1万1980円に。本体サイズは約214(縦)×約128(幅)×約9.7(奥行き)ミリ、重さは約369グラム。

 ストレージは、Fire 7が8GBと16GB、Fire HD 8の新型が16GBと32GBの2種類を用意。外部ストレージの対応容量(microSDで拡張可能)は、従来モデル(Fire、旧Fire HD 8)と比べると56GB増え、256GBになった。

 現行モデルと同様、夜間の使用時にブルーライトを抑制する「Blue Shade機能」、ユーザーの視聴履歴などに基づき、次に見る動画を予測して再生準備(ストリーミング)をしておく「ASAP機能」――なども備える。

 このほか、縦向き・横向きどらちでも使える純正保護カバーも発売。タブレットスタンドのようにしても使える。価格はFire 7版が2690円、Fire HD 8版が3480円。

photo Fire HD 8にカバーをつけた状態(右)

Fireシリーズは“エンタメ特化”

photo アマゾンジャパンの橘宏至デバイスマーケティング本部長

 「Fireシリーズは、Amazonの電子書籍サービス『Kindle』との親和性が高く、読書に使う日本人ユーザーが非常に多い」――アマゾンジャパン デバイスマーケティング本部長の橘宏至さんはそう話す。読書のほかは、動画視聴やネット、ゲームなど「使用目的がエンターテインメントに偏っている」(橘さん)という。

 そうしたニーズに合わせ「(新モデルは)より安い価格で、7インチと8インチ、ストレージ容量を選べるように主眼を置いた」と橘さんは説明する。

photo デバイスプロダクトマネジメント本部の橋本肇シニアプロダクトマネージャー

 同社のデバイスプロダクトマネジメント本部の橋本肇さん(シニアプロダクトマネージャー)は「Fireシリーズは、エンターテインメント関連のコンテンツが楽しめるように設計している」と話す。画面上部に表示される「本」「ビデオ」などのカテゴリーを、横スクロールして切り替えできるのも、同製品の特徴という。「雑誌のページを開くようにコンテンツを楽しめる」(橋本さん)。

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