米Googleは5月17日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2017」の基調講演で、クラウド写真サービス「Googleフォト」に機械学習を応用した3つの新機能を追加したと発表した。いずれも向う数週間中にWeb、Android、iOSアプリで利用できるようになる見込みだ。
Googleフォトには既に顔認識で写っている人を特定する機能があるが、「Suggested Sharing」はその機能で抽出した特定の人が写っている写真を、写っている本人と共有するよう勧める(サジェストする)新機能。
サジェストの「送る」ボタンをタップ(クリック)するだけで、相手はそれらの写真を見られるようになる。相手へのメッセージには、自分が持っている写真を共有することを勧めるコメントがついており、相手もこれに従えば、例えばパーティーやイベントの共有アルバムが簡単につくれるとGoogleは説明した。
基調講演ではメカニズムの説明はなかったが、Googleを取材した米The Vergeによると、FacebookのMomentsとは異なり、過去のユーザーのアクティビティ(どのような写真を誰に送ったかなど)に基いてサジェストするという。
Suggested Sharingはオプトイン機能(初期設定では無効)だ。
「Shared Libraries」は、例えば夫婦が自分たちの子どもの写真をお互いに共有する機能。Suggested Sharingより相手と内容が限定されている(すべての写真を共有する設定にもできる)。この機能を有効にすると、写真がライブラリに追加されるとほぼリアルタイムで相手がその写真を見られる。
Shared Librariesは、過去にさかのぼって写真を共有できるが、「いつから」を設定できる(すべての写真を共有する設定にした場合、過去のパートナーとの写真を見られる心配はない)。
「Photo Books」は、米Amazon.comの「Amazon Prints」のようなオンライン写真プリントサービス。大きな違いは、機械学習によって自動的に写真を選び、レイアウトもしてくれるところだ。
例えば旅行の写真をすべて選んでアルバムにしようとすると、Googleフォトがアルバムにするに値すると判断した写真をその中から選んでくれる。選ばれた写真で問題なければ後は発注するだけだ。近いうちに、Photo Booksにしたらどうかというサジェストも表示されるようになる。
価格は20ページでソフトカバーの場合9.99ドル(約1100円)、20ページでハードカバーの場合は(Amazonと同じ)19.99ドルだ。
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