米Appleが、iPhoneをはじめとする自社ハードウェアに搭載する人工知能(AI)専用プロセッサ「Apple Neural Engine」(仮)を開発中──。Apple関連の情報に詳しいBloombergのマーク・ガーマン氏(元9TO5Mac)が5月27日付の記事で、匿名希望の情報筋の話としてそう報じた。
このプロセッサは、Siriなどの現在はCPUとGPUで担っているタスクを担当し、顔認識や音声認識機能を強化するという。情報筋は、Appleは既にiPhoneのプロトタイプでテストしていると語った。
顔認識などのAppleのサービスだけでなく、サードパーティーアプリでもこのプロセッサを利用できるようになる見込み。
Appleはかつて、ユーザーのプライバシー尊重のため、端末内にあるユーザーのプライベートデータを端末内で解析して活用していると説明した。AI専用チップを搭載することで、そうした解析を加速できそうだ。「AI First」を提唱する米Googleは専用AIプロセッサTPUをデータセンター側で稼働させている。
Bloombergによると、Appleは6月に開催のWWDC 2017でAI関連の進捗について発表するという。同社はまた、この開発者会議で次期iOS「iOS 11」(仮)やMacBookの新モデルも発表するとみられている。
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