“Androidの父”と呼ばれるアンディ・ルービン氏(54)は5月30日(現地時間)、新興企業Essential Productsの立ち上げについて説明した。Essentialは同日、Android搭載のハイエンド端末「Essential Phone」と、独自OS「Ambient OS」搭載のAIホームアシスタント端末「Essential Home」を発表した。
ルービン氏は独Carl Zeiss、米Apple、その子会社のGeneral Magic、Dangerなどを経て2003年にAndroidを立ち上げ、買収によりGoogle入りし、Android全般を統括したことで、Androidの父と呼ばれるようになった。2013年にAndroid担当を外れ、2014年にGoogleを退社して2015年にEssentialと、ガジェット企業のインキュベーターPlayground Globalを立ち上げた。
Essential PhoneはAndroid 7搭載のスマートフォンだが、Essential Homeに搭載のAmbient OSはオープンソースで、同社は自由なIoTエコシステム形成を目指している。
ルービン氏はEssentialの公式Instagramで公開した発表文で「メディアはたぶん私がなぜEssentialを立ち上げたかについて憶測すると思うので、先に説明しておく」と語った。
同氏は、選択肢が少なく、余計な機能ばかり増えて、しかも互換性のない製品で溢れているテクノロジーの現状に不満を持っており、しかも自分にこの現状の責任があるという批判を受けているという。
同氏はかつて、「Androidの素晴らしいところは、日々生成されるインターネットの機能やアプリケーションと携帯電話をつなげるブリッジの役割を果たすこと」と柔軟性とオープンソースであることのメリットを語ったが、「Androidは、人々の生活をシンプルにするためのテクノロジーと人々が戦わなければならない現在の奇妙な世界の形成に一役買ってしまった」と説明する。
Essentialはこの現状を打破する目的で立ち上げた。同社の指針は以下の通り。
最初からこれらの指針を実現できるわけではないが、実現のために世界中の優秀な人材が集まってきているという。例えば共同創業者のマット・ハーシェンソン氏はDangerの共同創業者で、Googleでもエンジニアとして活躍した。デザイン責任者のデイブ・エヴァンス氏は元Lytroのデザイン担当ディレクターだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR