米Amazon.comは6月16日(現地時間)、米自然食スーパーチェーンのWhole Foods Marketを買収することで合意したと発表した。買収総額は債務も含めて約137億ドル(約1兆5200億円)。現金での買収だ。取引は第2四半期中に完了の見込み。
Amazonにとって過去最大規模の買収になる。「Amazonフレッシュ」で生鮮食料品を扱い、「AmazonFresh Pickup」で実店舗展開を試みているAmazonは、約3000万人の顧客と全米に400店舗以上を展開するWhole Foodsを買収することでこれらの取り組みを加速させる狙いだ。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「Whole Foods Marketは何百万人もの人々に愛されている。Whole Foodsが最高の自然食を提供し、健康な食生活を楽しいものにしているからだ。同社は40年近く顧客を満足させ、素晴らしい仕事をしてきた。われわれはそれを続けてもらいたい」と語った。
Whole Foodsはオーガニック食品を好む固定客から強い支持を得ているが、直近の業績をみると売り上げ、純利益ともに前年比で落ちている。
Whole Foodsは買収完了後も独立した子会社として継続し、共同創業者であるジョン・マッケイ氏がCEOに留まる。
Amazonは2009年にカスタマーサービスの評価が高い米Zapposを買収し、企業文化をそのままに購入システムを改善させた実績がある。
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