沖電気工業(OKI)は6月23日、商用バンに搭載できる小型の車載用ATM(現金自動預払機)「モジュール型ATM」を同日から受注し、金融機関向けに10月から出荷すると発表した。ATMが不足している地域や災害時、高齢者向け住宅への巡回訪問などに活用を見込む。
ATMをメイン処理、通帳処理、紙幣処理の機能別で3つの機器に分割。それぞれが無線通信でやりとりする仕組みで、店舗ATMに比べて小型化を実現。入出金や振り込み、通帳記帳・繰り越し、残高照会など、ユーザーは店舗ATMと同様のサービスを場所を問わず利用できるという。
普通自動車免許で運転できる市販の商用バンなどに搭載でき、従来の移動型ATMで必要だった大型トラックの特殊な改造や、専門運転手の手配が不要。狭い路地や駐車場にも乗り入れられる。
しまね信用金庫(本店:島根県松江市)が11月ごろに初導入予定。OKIは、金融機関向けに3年間で1000台の販売を見込む。
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