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動画メディア「C CHANNEL」で「サマンサ」販売 人気ブランド投入で新規顧客獲得へ

» 2017年07月14日 16時45分 公開
[村田朱梨ITmedia]

 女性向け動画サービス「C CHANNEL」を運営するC Channelは7月14日、アパレルブランド「Samantha Thavasa」などを展開するサマンサタバサジャパンリミテッドと協業を始めると発表した。C ChannelのECサイト「C CHANNEL Shopping」や「CHEER CLOSET」で、Samantha Thavasaの商品を購入できるようにし、新規顧客の獲得を狙う。

photo 「C CHANNEL」

 C CHANNELは、読者モデルやタレントなどの「クリッパー」が、おすすめのファッション、コーディネートなどを紹介する動画を配信。ユーザーはスマートフォンアプリやC CHANNELのFacebook、Instagramのページなどから動画を視聴でき、そのまま同社ECサイトに遷移して商品を購入できる。日本、韓国、タイなど10カ国で展開し、月間の動画再生数は全世界で6億6000万回以上という。

 協業の第1弾として、同日正午からC CHANNELのECサイトで、Samantha Thavasaの秋冬商品の予約販売をスタート。新製品を紹介するクリッパーには、Samantha ThavasaのPRモデルであるミランダ・カーさんも起用する。今後は、Samantha Thavasaの姉妹ブランド「Samantha Vega」などの取り扱いも検討するとしている。

photo ミランダ・カーさんが商品を紹介する動画も配信予定

 C Channelは今回の協業で、人気ブランドの取り扱いを拡大し、新規顧客の獲得や販売促進を狙う。

 クリッパーは、ユーザーにとって「センスがいいと思っている人、いつもチェックしている有名人」(C Channel)という。彼女らが商品をおすすめすることで、ユーザーの購買を促す。同社の森川亮社長は「私たちが目指すのは、動画と人を組み合わせて商品の魅力をしっかりと伝え、購入につなげること。サマンサとの組み合わせは最高によいと考えている」と話す。

photo 会見では人気クリッパーが「Samantha Thavasa」のバッグが映えるコーディネートで登壇

 サマンサタバサ側にもメリットがある。同社広報部の遠藤由貴さんによれば「ブランドイメージを損なうことなく展開できる」という。「ECと動画配信の組み合わせがすでに盛んな中国などでは、比較的“安い物”を購入する場というイメージ。Samantha Thavasaのターゲットとは違うと考えていたが、C CHANNELなら相性がよいと感じた」。

 サマンサタバサの寺田和正社長は「森川社長のアイデアやセンスに感銘を受けた。神様が『一緒にやれ』と言っていると思った」と振り返る。「どうせやるなら、メインブランドのSamantha Thavasaとミックスさせて、新しい波を作りたい」。

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