来日したTwitter幹部に、素朴な疑問をぶつけるインタビュー連載。4日間にわたり、4本の記事を掲載します。
Twitterでは、著名人などに暴言を投げかける、いわゆる「クソリプ」が問題になっている。また、Twitterを通じ、虚偽のニュース「フェイクニュース」が拡散されることも少なくない。クソリプやフェイクニュースにTwitterはどう取り組んでいるのか。来日したプロダクト担当副社長キース・コールマン氏に聞いた。
――Twitterのリプライで、暴言や罵詈雑言を浴びせられることがある。日本では「クソリプ」と呼ばれるが、対策は?
Twitterがここ1年で最もフォーカスしてきた問題で、たくさんの対策を採ってきた。まだ完成はしていないが、変わってきたと思う。
悪口や低品質なリプライを下に押しやったり非表示にすることで、ベストな返答が上に来るようにしたり、悪口を繰り返ししているアカウントを凍結するといった機能を、AIやディープラーニングも導入して実装している。また、フォローしていないアカウントなどからの通知を受け取らない機能も実装している。
Twitterでの会話を最高のものにするため、立ち止まらず改善を続けたい。
――「フェイクニュース」が世界中で問題になっており、日本でも、Twitter経由でフェイクニュースが拡散している。Facebookは人工知能(AI)も活用してフェイクニュース対策に力を入れているが、Twitterはどうか。
フェイクニュース問題はとても気にしており、Twitterを通じて高い品質の情報を得られるようにしたいと思っている。ただ、Twitterの哲学として、「Twitter自身は真偽の判断はしない」というものがある。真偽の判断はTwitterが1社で行うのではなく、人々が行うべきと考えている。
Twitterの強みは、誰かのツイートに対して、ユーザーが誰でも反論したり、情報を付け加えたりできることだ。Twitter上では会話がハイライトされるため、文脈や議論が追いやすい。Twitter自身が「これが正しく、これが間違い」と判断する予定はないが、ユーザー同士の議論をハイライトすることで、何を信じるべきか、何が真実か、ユーザーが判断することを助けたい。
また、自動投稿やbot対策も行っており、botがネットワークに影響しないようにする努力をしている。ネットワークは、人々のオーガニックな貢献に基づいて作りたい。
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