2017年5月、VR(仮想現実)の未来を感じさせる“新しい試み”がTwitterに投稿された。
スマートフォンの画面に映るのは、ニッコリと笑いながらこちらに手を振る3Dアニメの美少女の姿。今では、3Dアニメのキャラクターが動くこと自体は特に珍しくはない。しかし、この動画には秘密が隠されている。
ぱっちりとした大きな瞳、つややかなロングヘア、すらりとしたスタイル、かすかに紅潮した頬、快活さを感じるノースリーブの青いワンピースと、そこからすらりと伸びる細い腕──かわいらしい笑みを浮かべる美少女の正体は……男性だ。
男性が、VRを使ってリアルタイムに美少女を“演じている”のだ。
VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)と専用コントローラーを使い、男性の表情や手の動きをリアルタイムに3Dキャラへ反映する仕組み。スマホ画面で見る限りは、まさか中身が男性だとは気付きようもない。老若男女関係なく、誰もがVRで美少女に変身し、なりきることができるのだ。
この「誰でも美少女になれるVR」を開発したのは、VR/AR(拡張現実)ベンチャー企業のカバー(東京都・中央区)。16年6月に設立したばかりの若い会社だが、社員3人のうち2人が起業経験を持つベテランだ。
小学生の頃には携帯電話とインターネットが身近にあった「ゆとり世代」の記者が、いま気になる若手をインタビュー。一般的に「競争が苦手」「自主性がない」とされるゆとり世代の正反対をいく、活躍する若者の共通点とは? (今回はベテラン社員が相手だが、“VR界の若手”という意味で番外編としている)
「日本発のキャラクターで世界中を熱狂させたい」――その夢を実現させるため、カバーは3Dアニメキャラの配信プラットフォームを開発しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR