クラウドファンディングサイトなどを運営するCAMPFIREは8月23日、コミュニケーションツール「Slack」でビットコインを送れるツール「OKIMOCHI」(オキモチ)を開発したと発表した。オープンソースソフトウェア(OSS)として「GitHub」で公開している。
OKIMOCHIは、Slack上の発言にスタンプを押すと、発言者にビットコインを送れるツール。日常で生まれる感謝の気持ちを「お礼の言葉と共に少額のお金も贈りたい」という思いから開発したという。
例えば、ごみを捨ててくれたAさんに対して、Bさんが「ありがとう」とスタンプを押すと、ビットコインがAさんに送られる。トリガーとなるスタンプやコマンド、送る金額は事前に設定する。
原資となるビットコインは、OKIMOTCHIを使うチームが独自のサーバ上にあらかじめ作成して入金しておく「メインウォレット」から引き出される。
利用者は一定のビットコインがたまったら、自身が持つ外部のビットコイン口座をSlack上からツールを通して登録。ビットコインを引き出せるという。ビットコインは発言する人やスタンプを押す人を問わず、全て共通のメインウォレットから出金されるため、私費ではなく会社の福利厚生資金などの利用を想定している。
2人以上の利用者が結託してスタンプを意図的に送り合うなどすると、メインウォレット内の資金を盗めてしまうため、同社は信頼できる仲間同士で使用するよう注意を呼び掛けている。
開発したのはCAMPFIREのエンジニア、宮本ジョーさん。もともとは社内向けに開発したアプリケーションで「ちょっとした感謝やプロジェクトの成功時に、ちょっとしたお金もそこに追加できたらいいね」という発想から生まれたという。
(太田智美)
友人限定で資金募れるアプリ「polca」 クラウドファンディング「CAMPFIRE」が提供
ビットコイン取引、一時停止へ 「分裂危機」に備え 日本の取引所で
「VALU」、トップページから「株式のように」を削除 税務上の扱いは「国税局に問い合わせ中」
YouTuberヒカル氏のVALU騒動、法的にどう見る? 「弁護士YouTuber」の解説動画に注目
YouTuberヒカル氏の偽アカウント「VALU買い戻しやめSwitchとPS4プレゼント」とデマ拡散
VALUで価格つり上げ→全株売却 YouTuberヒカル氏に批判 全株買い戻しへ
「VALU」やめました やめるのは、とても大変でした
太田智美がなんかやる:最近話題の「VALU」ってどんな仕組み? よく分からないので調べてみた
専門家の「時間」売買 取引所「タイムバンク」開設へ
太田智美がなんかやる:“自分の価値”が分かる「VALU」 私の時価総額を調べてみたら、“スティーブ・ジョブズ”を超えていた
「VALU」のパロディー「NILU」登場 誰でも自分の“株”発行、完全無料のお遊びサイト
バブル? ビットコインで“自分の価値”売り出す「VALU」人気 投機的な動きも……運営元が対策Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR