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大型の太陽フレア発生 8日から通信・GPSへ影響の恐れ

» 2017年09月07日 18時12分 公開
[ITmedia]

 情報通信研究機構(NICT)は9月7日、太陽表面で大型の「太陽フレア」が6日(日本時間)に2回発生したと発表した。放出されたコロナガスが8日にも地球に到来し、通信やGPSに障害が生じる可能性があり、注意を呼び掛けている。

photo 米NASAの人工衛星SDOが観測した太陽画像(左:可視光、右:紫外線)。今回のフレアは、太陽面中央西寄りにある「黒点群2673」で発生した

 太陽フレアが生じると、強い紫外線やX線のほか、高温のコロナガスが噴出する。NICTによれば、6日に「Xクラス」という大型のフレアが2回発生。このうち午後8時53分(日本時間)のものは「X9.3」に達し、最大X線強度が通常の1000倍以上という。同クラスは、06年12月5日に観測した「X9.0」以来11年ぶり。

 放出されたコロナガスは、8日午後3時〜9日午前0時ごろ、地球に到来する見込み。到来後数日間、通信衛星や放送衛星の障害、GPS誤差の増大、短波通信障害や地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあるとしている。

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