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ドコモ端末の一部に「Jアラート」届かず 無線設備の不具合で

» 2017年09月12日 13時35分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは9月12日、一部地域で「エリアメール」が届かない不具合が起きていたと発表した。全国に設置している無線設備の一部で、ソフトに不具合があったことが原因。8月29日に政府が発信した「Jアラート」も、全国で推計約5000人に届かなかったという。同社はソフトの不具合を修正し、9月13日早朝までに適用する予定だ。

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 エリアメールは、政府が発信するJアラートや、気象庁による緊急地震速報や津波警報、自治体が発信する災害・避難情報を、対象エリアにいるユーザー限定で配信するもの。

 8月29日に政府が配信したJアラートについて、北海道浦幌町役場から、「ドコモ端末で受信できなかった」と9月4日に申告があり、調査した。その結果、全国に設置している無線設備の一部に問題があり、29日のJアラートが、推計で全国約5000人(浦幌町だけで220人)に届かなかったという。

 原因は、富士通製の無線設備の特定機種(3672台・LTEエリアの1.1%)に実装されているエリアメール配信ソフトの不具合。不具合の影響で、全国で推定1万6000人にエリアメールが届かない可能性があったという。この機種は2013年から設置されており、これまでにもまれに、エリアメールを配信できない問題が起きていた可能性があるが、ユーザーからの申告がなく、発覚していなかったという。

【更新:2017年9月12日午後6時 全国でエリアメールを受け取れなかった可能性がある人数を追記しました】

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