米コロンビア大学工学部は9月19日(現地時間)、ロボットの駆動装置として使える柔らかな合成筋肉の生成に成功したと発表した。シリコンゴム素材を3Dプリンタで出力するもので、人間の筋肉の3倍強く、外部駆動装置に繋がずに動かせる。
従来の人工筋肉は何らかの駆動装置への接続が必要だったので、これは大きな前進だという。またこの素材は1グラム当たり約3セントと安上がりだ。
この人工筋肉は細い抵抗線と柔らかく加工したシリコンで出来ており、電気を通すと動く。この筋肉を使って、物体を押したり引いたり、伸ばしたりねじったり、持ち上げたりできる。
研究者らは、この人工筋肉の強度や反応速度を改良していく計画だ。将来的には人工筋肉をAI(人工知能)でコントロールできるようにし、自然な動きを実現させたいとしている。
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