テレビのニュースで流れた声に反応して勝手に商品を注文するトラブルで話題になったスマートスピーカー。NECが「CEATEC JAPAN 2017」(幕張メッセで10月3日〜6日に開催、2日はプレスデー)に展示する「声認証技術」は、誤認識や第三者の介入を防ぐ新しい手法だ。
声認証は、口や喉など個人の発声器官に起因する声の特徴を活用した生体認証技術。話者の声を解析し、データベース上の統計モデルを参照して類似度計算を行うことで個人を特定する。認識率は90〜99%と特別高いわけではないが、生体認証ならではの「パスワードのように忘れない」「盗まれる心配がない」といった特徴に加え、キーボードやスマートフォンの扱いに慣れていない人でも手軽に扱える点がメリットだ。
また同社の声認証技術は登録時と同じ言葉で認証を行う「テキスト依存方式」のため、特定の言葉でしか認証されないことも誤操作を防ぐポイント。1秒未満の短い言葉で認証するので処理も軽く、利用者にストレスを与えにくい。
既にスマートスピーカーやスマートフォンのメーカーに声認証の採用を働きかけているという。さらに音声認証は、生体認証の中で唯一、利用者がその場にいなくても使える認証手段でもある。「例えば電話音声などでも認証できるため、コールセンターの本人確認から犯罪捜査まで、幅広い応用を検討している」(同社)
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