iOS版GarageBandがバージョン2.3となった。新機能盛りだくさんだが従来のユーザーは戸惑うかもしれない。
早い人はiPhone Xを11月3日に入手できるわけだが、その1日前に、iPhone XのSuper Retinaディスプレイに対応した音楽制作アプリ「GarageBand 2.3」が公開された。バージョン2.3へのアップデートはそれ以外にも多くの改善がなされている。和楽器を含めた数多くのタッチ楽器、音色、ループが追加され、ファイルブラウズ形式も大きく変更された。以前と同じく無料。
中国楽器の二胡と琵琶、そして中国の打楽器だけだった東洋の楽器「Asian」に和楽器が2種類加わった(Asianには中国の古筝も追加)。琴と太鼓だ。さらに、スケールに「日本」が追加され、あらゆる楽器を和風に演奏することも可能になっている。
琴はAutoplayにも対応。コードに合わせた琴演奏ができる。GarageBandの琴は13の弦が設定されており、4カ所を拡大表示してプレイできる。トレモロの振幅も変更可能だ。
太鼓は、Drumsのバリエーションとして追加されており、大太鼓、小太鼓など多数揃っており、誰でも乱れ打ちができる。
ドラム音源は特に充実しており、自動で特定ジャンルのドラマーのように叩いてくれるDrummerにはハードロックドラマーなどが6人がメンバーに加わり、これまではループで代替するなど工夫が必要だったボンゴ、カホン、ウッドブロック、カウベルなどのパーカッションにもDrummerが用意され、ループの繰り返しでない自然なプレイを重ねることができる。
Drumsにはローランドやコルグ、ヤマハなどのドラムマシンのステップシーケンサーに慣れた人が使いやすいビートシーケンサーが追加されている。これはなぜ今までなかったのか不思議なくらいだ。
GarageBand本体をアップデートしなくても追加のサウンドを追加できる仕組み「Sound Library」も導入された。和楽器、Future Bass、Reggaeton、ビートシーケンサーなどはここから追加ダウンロードできる。
従来ユーザーが戸惑うほど大変身してしまったのがMy Songsのファイルブラウザ。従来はGarageBandのローカルフォルダ(不可視)かiCloudのGarageBandフォルダにしか置けなかったが、iOS 11で導入された「ファイル」アプリに対応し、Dropbox、Google Drive、OneDriveなどのサードパーティー製クラウドストレージを利用できるようになった。名前、日時、サイズ、タグでのソートができるようになったのもうれしいところだ。
また、詳細設定で24ビットオーディオの録音、書き出しも可能になっている。
GarageBand 2.3はiOS 11が稼働するiPhone 5s以降、iPad mini 2以降、第6世代以降のiPod touchが必要で、Alchemyシンセサイザーはさらに要件が厳しく、iPhone 6以降、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降が対象機種。
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