ヤマトホールディングスは12月20日、ECサイトで注文したアパレル関連商品を駅ビルの実店舗などで受け取り、試着してから購入を判断できる「Fittingステーション」の実証実験を2018年1月4日に始めると発表した。18年度中の実用化を目指す。
ECサイトで商品注文時に利用を申し込むと、ユーザーが指定したFittingステーションで商品を受け取って試着し、その場で購入するか決められる。試着してイメージと異なる場合は、常駐しているスタッフに返品手続きを依頼できる。返品した商品はFittingステーション側が引き取り、各ECサイトが返金を行う。
実証実験は18年1月4日〜3月30日、アトレ大森(東京都大田区)の3階イベントスペースに、Fittingステーションを用意して行う。対象のECサイトは、「銀座かねまつ」「POOLSIDE」などの靴ブランドを展開するかねまつ、「SANYO」「MACKINTOSH PHILOSOPHY」などのブランドを持つ三陽商会、洋服や生活雑貨などのオンラインショップ「dinos」を運営するディノス・セシールなど。クレジットカード決済など、現金でのやりとりが発生しない方法で決済した商品が対象。「実用化の際には、Fittingステーションでの代引や返金も検討する」(ヤマトホールディングス)
ヤマトホールディングスは「利用者のニーズに応えるとともに、アパレル関連EC事業者に試着室をシェアしてもらうことで出店の障壁を下げ、双方のニーズや課題を同時に解決する」としている。配送業者には「店舗納品で再配達を削減し、集配生産性を向上できる」といったメリットもあるという。
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