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「OK、Google」は恥ずかしいのか「スマスピ」おしゃべり広場(2/2 ページ)

» 2017年12月25日 15時00分 公開
[村上万純ITmedia]
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 11月にMMD研究所が発表した調査では、「スマホの音声入力機能を普段から利用している」人の割合は10代が最も高く、「時々利用している」を含めると50〜60代の高齢者の割合が増えていた。

MMD MMDの調査

 ジャストシステムが12月に発表した調査では、「AI音声アシスタントを利用したことがある」のは10代が57.0%で最多、50代も36.5%が利用したことがあると回答した。

 キーボードによるタイピングが身に付いているPC世代に比べ、スマホ世代の10代は音声入力への抵抗が少ないという結果だ。「若者はiPhoneを好む」という調査結果もあったので、Siriをメインに使っているのだろう。

若者 「若いほどiPhoneを好む」というLINEの調査結果

 また、スマホの小さい画面で文字入力するのが苦手な高齢者も音声入力ならより簡単に操作できる場合がある。

 実は長年ガラケーだった母が今年スマホデビューしたのだが、当初は初めてのスマホに四苦八苦していた。特に苦戦したのが文字入力。物理キーのような押し心地がなく、ユーザーインタフェースも変わるため、かなとカナ、英数字が混在する単語を打つのに一苦労だった。

 例えば、Googleで「東京駅」と検索するとしよう。スマホ画面の文字も小さいため、購入当初はこれを打つのに10分は掛かっていた。それが、音声検索を教えると一瞬で検索に成功した。普段スマホで音声検索を使うことはほぼないのだが、そのときばかりは「これはすごい」と感動した。

 しかし、高齢者にとってWi-Fiやスマホアプリ設定のハードルはまだまだ高い。また、「スマホで十分」と考える10代にスマートスピーカーをどうアピールすればいいかという課題もある。スマートスピーカーが越えるべき壁は多い。

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