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Amazon、「Alexa」をより簡単に無線イヤフォンなどに組み込める開発キット提供へ Boseも採用

» 2018年01月06日 07時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Amazon.comは1月5日(現地時間)、音声AIアシスタント「Alexa」をサードパーティー製のBluetoothイヤフォンやスマートウォッチなどに簡単に搭載するための開発キット「Alexa Mobile Accessory Kit」を発表した。

 alexa

 現在はBose、Jabra、Bowers & Wilkinsなど一部のメーカーに提供しているが、年内に公開する計画。こちらから申し込める。

 Amazonは昨年8月にサードパーティー製品にAlexaを組み込むための開発キット「Alexa Voice Service(AVS) Device SDK」をプレビュー公開したが、これでAlexaを組み込むためにはかなりの量のコーディングが必要だった。新キットを使えば、最小限のコーディングでAlexaを自社製品に組み込める。

 このキットでAlexaを組み込んだBluetooth音声端末(ヘッドフォンやスマートウォッチなど)は、モバイル端末上のAndroid/iOS版「Amazon Alexaアプリ」経由でAVSに接続できる。AVSに接続したヘッドフォンなどでは、音楽再生やAlexaのさまざまなスキルの実行が可能だ。

 Boseは現在、米GoogleのAI音声アシスタント「Googleアシスタント」搭載のBluetoothヘッドフォン「QC35 II」を販売しているが、Alexa搭載モデルも発売するかもしれない。

 alexa 2 Boseの「Googleアシスタント」搭載無線ヘッドフォン「QC35 II」

 Amazonは同日、サードパーティー製品に組み込むAlexaに、Amazon EchoやAmazon Echo Showと同等の遠距離からの音声聞き取り性能を持たせる開発キット「Amazon Alexa Premium Far-Field Voice Development Kit」も発表した。詳細は製品ページを参照されたい。

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