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Google、新たな海底ケーブル3本敷設でクラウドインフラ拡充へ

» 2018年01月17日 07時33分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは1月16日(現地時間)、新たな海底ケーブル3本の敷設計画を発表した。いずれも2019年に完成の見込みだ。これらのケーブルと、新たな5つのリージョン開設により、同社サービスのグローバルな高速化、安定化を図る。

 cables 1 黄色のラインが新海底ケーブル

 計画しているのは、米カリフォルニア州ロサンゼルスとチリを結ぶ「Curie」(Google単独)、米ニューヨーク州ニューヨークとデンマークおよびアイルランドを結ぶ「Havfrue」(デンマーク語で人魚の意味、Facebook、Aqua Comms、Infrastructureと共同)、香港とグアムを結ぶ「HK-G」(NECおよびRTI Connectivityと共同)。

 Googleによると、同社のクラウドサービスは世界の総ネットトラフィックの25%を占めるという。海底ケーブルへの投資により接続の効率化、サービスの提供地域の拡大が可能になる。特に、単独でのプライベート海底ケーブルCurieは、ケーブルの設計や敷設方法を完全にコントロールでき、完成後もルーティングの決定ができるので顧客により高速なサービスを提供できるとしている。

 同社は今回の新たな3本を含む、11本の海底ケーブルに出資している。これらの直接の所有権を持つケーブルの他、多数の海底ケーブルを借りてサービスを提供している。

 cables 2 Googleが所有権を持つ海底ケーブル一覧

 Googleは今年、香港に新たなリージョンを開設することにも触れた。開設時期は不明だが、今後米カリフォルニア州ロサンゼルス、カナダのモントリオール、オランダ、フィンランドにもリージョンを開設する計画だ。

 cables 3 Googleのリージョン(白が今後予定しているもの)

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